かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#1695

 こどもの頃、母親に「もし戦争が起きたらオレがおかあさんのことを護るよ」と言ったら「そんなことのために産んだんじゃないよ」と言われた。長い間、こどもを戦の危険に遭遇させたくないのだろうと思っていた。自分が親になって、そうではなかったことに気づいた。自身の命のために我が子にひとごろしの罪を負わせるなどとんでもない。また、誰かの子、その子を愛する親のある者が戦で殺されるなどとんでもない。そういう意味なのだと理解した。