かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#2991

 危険にはふたつの香りがある。鼻腔の奥がヒリつく乾いた香りと、喉まで届く甘い香りだ。そしてどちらにも、回避より邂逅を望ませる強烈な魅力が備わっている。その魅力がつまり、危険の根本的な要素なのだ。