かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#1216

 楽しいことを楽しいと覚えるには、初期に楽しさを共有してくれる誰かが必要なのだと思う。人間は不思議と、楽しいという感覚、おもしろいという感覚は最初から身につけている。その感覚を共有によって裏づけしてもらい、間違っていないという確信を得る。それがごく初期に必要だと思うのだ。それが達成されていれば、ひとというものは、楽しい時おもしろいと感じた時に自然と笑えるようになるのではなかろうか。そしてその自然な笑いは、周囲にさらに楽しさを広げる。だが自分の楽しい感覚に裏づけをもらえなかったら、笑うことにためらうようになるだろう。