すてぃる苦悶なう
取材、いった。
写真撮影と聞き取り。
ちょっと苦労してスケジュール押さえた案件だったし、なによりこれは「取材」。材料をもらいにゆく。材料さえあれば、俺が倒れても誰かがつくれる。でも材料がなきゃ誰にもどうしようもない。だから材料もらいにゆく。これは責任範囲。
でも体調は酷い。
嘔吐と下痢は収まったが、汗は出る。
たかだか五百メートルほどの徒歩移動に三回休んで息切れ、目的地に着いた時にはフラフラですぐ行動にかかることができなかった。
アタマの中も疲弊していて、なにをどう進めたらいいかすぐには判断できない。
結局、取材先のひとにいろいろ助けてもらいながら、どうにか必要分の材は確保した。
でもそれをまとめあげる気力がない。
戻ってすぐ倒れるように眠って三時間ぴくりともせず。
さっきようやく起き出して連絡確認。
また寝る。
まだ寝る。
ああでも明日もまた取材なのだどうしよう。
……どうするもなにも。
ゆくしかないね。