かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#89

 なんか世間には『もちもちのき』という絵本があるらしくて、もはやタイトルだけでは何がなんだか見当もつかないんだが、もちもちというからには配牌でいきなり三元牌が全種対子っていてこりゃあうまくすれば大三元すべっても小三元サイアクでも役牌入りの混全ぐらいイケるだろうと思っていたら何ひとつあがれず流局後に掟を破って他家の手を確認させてもらうと上家が白を対面が發を下家が中をそれぞれ対子っていてよくよく聞けばこれがすべて配牌の時からあるとのことでなぁんだ結局全員持ち持ちで流れたのかと納得はしたものの気分としては割り切れないといった素人の点ぴん麻雀の物語を、こどもにもわかりやすく説いた一種の指南書なのではないかと思ったりするのだが、実のところはいったいどんな絵本なんだろうか。