かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#90

 なんか世間には……いやそれはもうやめにして、かといってなにかまともなことを書こうという意識があるわけでもなく、せいぜい「飛雄馬←→鬼太郎の声優チェンジもイイと思うんだけど、銀魂←→ルパン三世(旧)の入れ換えもけっこうよくね?」という程度しか思いつかなかったりする。当然、銀さん←→ルパン、ぱっつぁん←→次元、神楽←→不二子、桂←→五ヱ門、士方←→銭形という具合になるわけだ。でもこれはこれでどっちも相応にハマりそうではあって、つまり意外性がないのね。してみるに、やっぱルパンのキャラ配置って絶妙だってことなんだなあ。おそらく、複数のキャラからなる主役グループがあって、それをライバル視するレギュラーがいるという構築であれば、およそルパン三世のキャラ設定に相当しちゃうんだよ。ただルパンですごいのは、徹頭徹尾男女枠を重視してるとこだよね。まあ出典が青年誌だったせいもあるんだろうけど、今どきに、あれだけ主役が色狂いって設定もないよな。少年誌ではギャグ以外でああいう色狂いは本当に珍しい。せいぜい冴羽ちゃんぐらいだろ? つか、むしろ少年誌の主役で色好きってのはタブーなわけで、ケンシロウ的ストイシストか、あだち作品男子的ベジタリアン、もしくはルフィ的ノンセクシャル(っつってもルフィの場合は本人がノンセクシャルなだけで、ルフィを囲む婦女子はボア以外もルフィを性的対象として観てはいるし、サブキャラにはサンジだのブルックだのっていう色好きが揃っているわけで、作品として性的不毛を感じさせるものには全然なっていないわけだが)がほとんどなんだよな。でもルパンは男女のやりとりなしでは成立しないし、そしてそれがもはや国民的アニメ作品の域にあるってことなんだよね。その辺はわりと安心の要素だったりはする。銀さんはけっこう色好きではあるけど、ヒロイン神楽は妹スタンスであって、ゆえに色関係はどうしてもゲストキャラに外注するしかないんだよね。これって実は、すごく巧妙な手法なんじゃないか?(だんだん面倒になってきたゆえここで唐突に終了)