かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#586

 攻撃はあくまでも手段であるべきものなのだが、世間にはそれが目的の輩も少なからず存在する。いわゆるバカの類である。バカの存在自体は否定しないし、状況によっては利用価値も相応にあるのだが、問題はバカが周囲も自身同様のバカだと考えていることであって──というよりはバカなのでバカを越える存在が理解できない──、自分たちとは明らかに知的レベルの異なる者たち、実数においてはバカの類を凌駕し得るひとびとにもバカの態度を要求して省みない点にある。しかもバカの類は理解力が低いので(ゆえにこそバカなのだが)、論理的にバカを説いても通じない。利用すべき課題がない時には、ひたすらに鬱陶しい存在である。