映画『ワイルド7』観てきた【① 総論】
もう去年の話になっちゃいますが、封切り翌日の12月22日、平日にもかかわらず、また風邪ひきの家人がそれでも普段通りに出勤しているにもかかわらず、観てきちゃいましたよ『ワイルド7』。極道者といわばいえ。人生には譲れない瞬間があるのだ。あるのだったらあるのだ。
で、感想ですが。
まあなにしろ、相手がワイルドですから、ふつーには収まりきりません。
分割して長広舌をふるいます。勘弁。
ついでに先にいっときますが、ワイルド7がなんなのかとか、自分の思い入れがどういうものなのかとかは、全部省略します。いわゆるネタバレもあります。映画を未見の方、あるいは興味のない方は、そのつもりで、この先を読むか読まないかを決めてください。
まずは総論からですが。
一本の映画として、決して駄作ではないと思います。少なくとも自分の目には、『相棒 劇場版Ⅱ』よりも見ごたえのある作品でした。
が、食い足りない感は、かなりあります。つか、2時間がかりの予告編を見せられてしまった、という印象があります。
バイクアクション、かなりすごいです。危惧していた「ウソくさすぎるCG展開」は、ほとんどありません。CGと思われる箇所自体よく計算されて作られていますし、リアルアクションと編集で、かなりの部分をこなしたものとも思われます。つまり、掛け値なしのアクションがありますよ、ということです。
物語後半の突入シーンでは、「うぞ……」と思うようなギリギリのバイクアクションもあります。みものです。
ガンアクションもなかなかのものです。案の定、BIGSHOTの納富氏が絡んでました。まあブロンコ吹っ飛んじゃったしな(文字通り)。今、日本であの規模のプロップを準備できるのは、BIGSHOTしかないもんな。
で、BIGSHOTが絡んでる以上、銃器の扱いに破綻はありません。飛び散る空薬莢、重みのある発射音も映画らしく、よくまとまっています。
前評判で、何百発撃った……というPRを聞いていたので、やや危惧していたのが、単なる乱射。一時期のVシネマでよくありました。でも、この映画には、その心配はありません。短機関銃のフルオート掃射シーンでも、一発ずつに意味があります。
今までの日本アクション映画にはなかった、といえる場面が多々あるんじゃないかと思います。映画あんまり詳しくないんで、断定はできませんけど。
にもかかわらず、予告編の印象って、どんなん?……とお思いでしょうが。
その辺のことは、②以降を眺めて「ふーん、そういうことか」と思ってください。
では、久々の長広舌の、始まり始まりー。
※なお、最新発言がてっぺんに表示されるシステムだと連続ものは読みづらいと考え、番号とは逆順にアップしてゆきます。そのつもりで読み進めてください。