かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

太田 愛とゆかいな怪獣たち

「かいじゅうさんは、おんがく、きらい?」――『ウルトラマンマックス』第15話『第三番惑星の奇跡』について もしくはごく個人的な三池崇史論(※ネタバレ含む)

――絵を描くのが好きだった孤児・アッコは病から視力も失い、その後は絵と同じくらい好きな音楽を志してピッコロを演奏するようになる。 その発表会の直前、白く巨大な謎の球体が現われる。一見は無害な代物だったが、都市の真ん中に出現したことと、その巨大…

doa『英雄』が好きなわけ

「責任」を連呼するヤツがキライだ。大ッキライだ。 そういうヤツは事態の重みをわかっていないか、単に責任者を責めることだけを目的に据えている。そんな奴とは金輪際かかわりをもちたくない。 この宇宙のエントロピーは常に増大の方向へ動いている。 だか…

ダイゴを越えて(長野 博の結婚に思う)

わりと風がおさまった感じなので今さらながら。 なお文中敬称ぜんぶ略。ご了承ください。 名作との評価が高いウルトラマン平成三部作のスタートを切った『ウルトラマンティガ』、その主人公マドカ・ダイゴ役を演じた長野 博が結婚した。 ニュースに接した時…

やられた

赤星ブラック指令ちょーワロタwwww これはズルい。確かに当代にあって他のキャストはあり得ない。ウマ過ぎww いや真面目な話、赤星昇一郎氏ホントすばらしい。 オビコ以来、ウルトラマンに欠かせないキャラクターだと思う。一シリーズに一回は出てきて…

vs太田 愛/連敗記録更新(『ウルトラマンコスモス』第57話『雪の扉』)

コスモスに入り、それでも第13・14話『時の娘』には見応えを感じていたわけだが、第57話『雪の扉』にはもう完敗。白旗を力いっぱいに振り回しているところ。 といきなり書いても通じないだろうなあ。 要するに、太田 愛という作家さんがいらして、ウルトラマ…

『ウルトラマンコスモス』感想――第55話時点

もうなんかウルトラづいちゃってて困るな。 やらなきゃならないことがあるから、そっちへ力を割くべきなんだけどな。多分これ逃げだな逃避だな。アタマの皮だ。違う。トウヒには違いないが。漢方薬にもあったなトウヒっての。なんの薬だったっけ。 アレが好…

パワーアップするウルトラマンはキライだ

タイトルで全部いいきってしまったので、以上で終了。 というわけにはさすがにいかんかな。別にいいよな。いいけど、なんとなく俺の方が消化不良になるな。 パワーアップするウルトラマンはキライだ。 正直、ウルトラマン対怪獣の格闘もあまり好きじゃない。…

『ウルトラマンメビウス』が結んだ無限の環

『ウルトラマンネクサス』は、昭和ウルトラをリアルタイムの“経験”として自身の骨格の一部とした元少年たちにとって、待ち焦がれた「ウルトラ」の通過儀礼だった。 等身大ヒーローを含むTVヒーロー譚は、少年たちにとって価値観の基礎ともなる重要な文化だっ…

千樹 憐に注目せよ(『ウルトラマンネクサス』関連与太話)

さて、そんな具合にウルトラシリーズ中におけるネクサスの意義を考えたわけだが。 ネクサスという作品そのものにおいて、外せない要素はいくつかある。 中でも俺が重要だと思うのは、デュナミストという設定であり、デュナミスト本人たちであり、取り分け千…

『ウルトラマンネクサス』を今さら考える−04

現実味を得たヒーロー譚は、それを骨格に成長したおとなの自我を支え、彼らに自信のようなものを与える効果をもつ。 ウルトラやライダーが好きだった者は、成長の過程で一度は言われているはずだ「いい齢をして」と。 それはたとえば、親がヒーロー譚からこ…

『ウルトラマンネクサス』を今さら考える−03

自身の骨格にもなったかつてのヒーローを、おとなでも納得できるものにする。 それは、ヒーローを骨格として取り込んでしまった元こどもにとって、必須の作業なのだ。そういうかたちで自身のルーツを“正当化”しないと、今さら抜きようもないヒーロー製の骨格…

『ウルトラマンネクサス』を今さら考える−02

とにかく『ウルトラマンコスモス』はひどい。わが家の四歳児も、初期の数話を見てけらけら笑い、「続けてコスモス見るか?」と訊ねたら「もういい」と言い切った。以後、勧めても見たがらない。「あれはおかしいからなー」と言って相手にしない。彼によれば…

『ウルトラマンネクサス』を今さら考える−01

四歳六か月になったこどもに初めて“怪獣”を見せたのは、一昨年の十月のこと。ちょうど二年前だ。 コーヒーを飲もうとした時、彼が俺のために選んでくれたカップに、可愛らしくデフォルメされた怪獣の図柄がプリントされていた。彼の中のなにか本能的なものが…

ようやく『シン・ゴジラ』を観た

ようやく『シン・ゴジラ』を観た。 素晴らしい、というのは微妙に違う気がするが(なぜなら観たあとの気分が全然晴れやかではないからだ)、レベルをはるかに越えた傑作、名作だと思う。 原点回帰にして原点突破。 初代誕生から六十二年を経て、ようやくゴジ…

待つ者たち

「議長」 観測員のひとりが沈痛な声を発した。 「探査員5753号の存在反応が消えました」 「そうか……。これで残りは何名になる?」 「まだ二千百名弱が活動中ですが、彼らからは好適生物発見の報せは入っていません」 「最悪の場合、全員が空振りに終わる可能…

『ウルトラマンダイナ』第41話

見ながら嗚咽止まらず。 やっぱ太田 愛だな。一択。 小中兄弟のウルトラはもちろん絶品であって、ウルトラ的“正しさ”においてど真ん中もど真ん中、直球剛球一直線という感がある。 でも叙情あるいは情緒の点においては太田脚本なんだな。 小中作品には憧れあ…

マッハバロンが好きでした

まあね、あんまり記憶してるひとはいないんじゃないかって思うけどね。 なにしろこの俺がまだ小学生の頃の番組ですから。 『スーパーロボット マッハバロン』。 詳しいことはこちらにて。→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%8F%E3%83%9…